2011/5/27

World IPv6 Dayってなんだ?

2011年5月27日(金)大事なことっぽいけど、よく知らないから調べてみた by ki3e

概要

IPってなに?

「World IPv6 Day」とは、インターネットの普及の促進および関連技術の開発や標準化を推進している非営利の国際組織ISOC(Internet Society)が中心となり、IPv4アドレス在庫枯渇に伴い、IPv6アドレスの円滑な導入を促すために開催される世界規模でIPv6のトライアルを行う日です
プロバイダーやPC機器製造、OS開発の企業などが参加し、Webサイト運営企業が運用するコンテンツにおいて、2011年6月8日の午前9時から24時間にわたって、IPv6トライアルを実施します。このトライアルを行うことで、IPv6導入に伴う対応策や問題点の洗い出し等し、本格的な導入に向けて準備をします。
 

IPとはInternet Protocol(インターネットプロトコル)の略、インターネットの約束事です。今回一番の問題になっているのは、IPアドレスの枯渇。IPアドレスとは、インターネットにつなぐため、パソコンなど通信機器1台1台に割り振られた識別番号です。このIPアドレスは郵便番号、住所ようなもの。それがあるから、目的のサイトを開くことができたりメールを届けることができます。
今回のトライアルでは、メールに関する部分は含まれていないようです。
 

実施日、時間

IPv4、IPv6とは?

日本時間の2011年6月8日午前9時00分~6月9日午前9時00分までの24時間にわたってトライアルは行われます。
ただし、参加サイトはIPv4からIPv6に切り替えられるのではなく、IPv4に追加してIPv6を有効にするだけです。IPv4でのアクセスは通常通り有効なままです。

IPv4、IPv6の「IP」はInternet Protocol(インターネットプロトコル)の略。v4・v6は、バージョンを示しています。現在使われているIPは、IPv4です。新しく導入が考えられているのがIPv6となります。
おや? v5が飛んでますね。v5は「ST-II」という名称で存在し、一般利用ではなく実験用として使われていたそうです。

どんな影響が予測されるのか

 

・アクセスの遅延 (Webページを開くのに時間がかかる)
・アクセスの失敗 (Webページが開かない)
・メールが送受信できない(2011/6/6 情報確認・追加)
 

6月8日は、日本国内でも何社ものホスティング会社や企業がこのトライアルに参加する予定です。そのため、いつどの時点でIPv6でアクセスを始めるかが分かりません。いつもはつながるのにつながらなかったり、つながるスピードが遅かったりがあるかと思います。
そんなときは、焦らずつながるまで気長に待ちましょう
どうにも事態が許さないのであれば、契約しているプロバイダーに状況を問い合わせてみましょう。
 

接続(アクセス)時に関係するのは、接続先の機器や設定の関係だけでなく、自身のパソコンやルーターといった接続機器や設定、使用ソフトも関係します。

追加情報

 
 
2011.6.6 現在

6月8日実施の「World IPv6 Day」
フレッツ利用者は注意を

JAIPA(社団法人日本インターネットプロバイダー協会)やマイクロソフトなどが障害の回避策を案内
[INTERNET Watch ホームページより]
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20110602_449927.html
 

IPv6テストサイト

●World IPv6 Dayについてのご案内
[社団法人日本インターネットプロバイダー協会より]
http://www.jaipa.or.jp/ipv6day/index.html
●World IPv6 Day に関する重要なお知らせ[日本マイクロソフトより]
http://www.microsoft.com/japan/mscorp/mic/interop/ipv6ie.aspx
●フレッツ東日本
http://flets.com/news_release/info_m110603a.html
●フレッツ西日本
http://flets-w.com/topics/worldIPv6Day/index.html

自身の接続性に問題があるかどうかを事前テストできるサイトがありますのでお試しください。
http://test-ipv6.com

予測影響(追加)

IPv4での接続は問題ないとされていますが、当日を向かえてみないことにはなんともわかりません。当日、接続等がうまくいかずお困りの場合は、ご利用のインターネットプロバイダやインターネットサービス会社、インターネット機器メーカーやソフトメーカー、携帯電話会社にお問い合わせください。また、6月8日を向かえる前に各サイトで掲載されている情報の確認をおすすめします
 

・メールが送受信できない
 

6月8日は無事閉幕

IPv6のメリット

World IPv6 Dayは予定通り実施されました。24時間のトライアルは無事に終了し、その結果、日本国内でも世界的にも目立ったトラブルは無かったそうです。詳細についてはこのトライアルをもとに、参加企業からレポートが上がると思われます。

「なぁーんだ。大騒ぎして」と思われる方もいるかもしれません。けれどこのトライアルでは「トラブルが無い」ことが重要ではなく、目立ったトラブルは無かったことが「わかった」ということが重要なのです。

IPv6の導入については、5年ほど前から必要とされていました。そして今回、世界中の協力によってやっとトライアルができるようになりました。すでにIPv4は枯渇していて、何とかやりくりしているのが現状です。このトライアルで次のステップへと進むことができます。

IPv6を導入することは、ネットワークの拡大や新たなセキュリティ技術開発など、インターネットの発展へと繋がります。ですがやっぱりまだ導入に伴う問題や課題も多々あります。けれど、さまざまな可能性をもったIPv6の利用が始まることで、新たなネットの世界が見えてくるのでしょう。それは、怖いような楽しみなような。

今後もIPv6関連だけにとどまらず、インターネットに関するニュースにも目を向けていきたいと思います。
 
  

IPv6にすることでどんなメリットがあるのだろう?

IPv6普及・高度化推進協議会サイトでご確認ください。
http://www.v6pc.jp/jp/index.phtml


 
このページを作成するにあたり、さまざまなWebページを参考とさせていただきました。
皆さまひとりひとりにお礼を伝えるのは難しいので、この場を使いお礼申し上げたいと思います。
さまざまな情報を開示いただき、ありがとうございまいした。

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